関東ウィメンズくらぶ

関東ウィメンズくらぶ 第13回交流会報告


講演会『日本に幼稚園をつくった人たち』と中華ランチ親睦会

世話人 三村淑子(学30EA)


2019年5月25日に関東ウィメンズくらぶ第13回交流会を開催しました。 トランプ大統領来日当日で気温30度を越える土曜日、場所は東京・永田町の都道府県会館地下の「上海大飯店」で、出席者25名、初参加の方も6名来られました。

講師をお願いした近藤芳枝さん(学20EA)は、総務省統計局に勤務、退官後は学生向けシェアハウスを経営されています。 そのかたわら明治最初期の幼稚園の歴史について研究されており、『日本に幼稚園をつくった人たち』というタイトルでお話しいただきました。

研究のきっかけは、「幼稚園100年」の記念切手(1976年11月16日発行)だそうで、男女の子供たちが手をつなぎ輪になって歌いながら遊ぶ絵が使われています。 着物姿の子供たちに交じって洋装の子供や金髪の子供もおり、先生らしい日本髪の女性、そしてロングドレスの西洋人女性の姿があります。 この女性は誰なのか?

原画の『幼稚鳩巣戯劇之図』は、1876(明治9)年11月16日に日本で初めて開園した幼稚園・東京女子師範学校附属幼稚園(東京女子師範はお茶の水女子大学の前身)の保育の様子を描いたもので、 西洋人女性は、ドイツ人の主任保母・松野クララ(1853−1941)です。 彼女はドイツの教育学者フレーベルの幼児教育法を学び、留学中の松野はざま(石偏に間)(日本の近代林業の祖)と出合い、来日して結婚、 日本初の保母・近藤濱(はま)と豊田芙雄(ふゆ)を指導して子供たちの保育にあたりました。 フレーベルの名は、『キンダーブック』や「アンパンマン」で知られる出版社「フレーベル館」の社名の由来となっています。 フレーベルの名付けたKindergarten(ドイツ語で「子供たちの庭」)は日本では「幼稚園」と訳されました。 それぞれの木に個性があるように、内に秘めた幼児の個性を引き出そうと、遊び中心に工夫した教育は、現在の幼稚園に引き継がれています。 彼は球体や積み木のような教育玩具もいろいろ考案しています。

1871(明治4)年、日本の女性のためになる仕事をしたいと、アメリカのプロテスタント教会の女性宣教師の団体から派遣された女性たちによって、横浜居留地に「アメリカンミッションホーム」が設立されました。 幕府の昌平坂学問所教授も務めた中村正直は、そこに滞在して女性宣教師たちの保育の実際に感銘を受け、後に東京女子師範学校の摂理(校長)になります。 一方、もともと僧侶だった関信三は、本山の命により、ミッションホームなどキリスト教徒の中に潜伏して内情を探るスパイ活動を行っていました。 英国留学中にキリスト教禁教の高札が撤去されると帰国、後に中村正直により、東京女子師範学校附属幼稚園の初代監事(園長)に抜擢されました。 関は、松野クララによるフレーベルの幼児教育法を通訳して日本人保母たちに伝え、幼稚園創立方法などの著書や翻訳を多く残しました。 また、近藤濱と豊田芙雄は保母の育成にも貢献し、幼稚園は地方へと伝えられていったのでした。

講演後の親睦会では中華のコース料理をおいしくいただきました。 円卓は親睦を深めるのにぴったりだったようです。 永田町も土曜日は静かで、お店も貸し切りでゆったりと楽しむことができました。


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