クラス会・同期会

11月、台湾で中国学科26回卒業同窓クラス会

学26C台北同窓会記録係  土井洋之

2012年11月9日、台湾・台北市で神戸市外国語大学中国学科26回生のクラス会「おばさんもおじさんも青春プレーバックin台北」が行われ、9人が参加した。

1973年に入学、ほとんどが77年に卒業した26回生。 前回2008年、神戸市中央区での広東料理店で開いたクラス会で、同年が北京オリンピック開催年だったため「今後は4年に1回、五輪イヤーにクラス会をしよう」と、意見がまとまっていた。 そして空調設備会社に勤務し、11年1月から台湾の現地法人代表として、台北に赴任している大重邦博さんが「12年は台湾でクラス会をやろう」と強く呼びかけた。これに応えて商社勤務の佐々木継一、米国の太陽光発電設備会社の日本代表を務める宮本龍蔵さん、銀行子会社で海外投資、進出企業の支援をする畑野裕司さん、貿易振興を図る独立行政法人に勤務する早瀬太さん、ツアーコンダクターの櫛木外志子さん、主婦で台湾は初めてという宮奥順子さん、河野さちえさんと、報道機関に勤める土井洋之が参加を表明した。

大重さん以外の8人は9日、関西国際、東京・羽田、広島の各空港を飛び立ち、夕方までに台北駅北側のホテル「君品大酒店(パレ・デ・シン)」に到着した。大重さんと合流して市内の「人和園雲南菜」へ行き、台湾でも珍しい雲南料理を味わった。 台湾ビール、紹興酒、日本から持ち込んだ酒、焼酎などを飲み、杯を酌み交わした。 台湾に来る時、乗客が多いため「お一人さま」の恩恵を受けて席がエコノミーからビジネスクラスにグレードアップした1人が「シャンパンを飲み過ぎ、台北空港の体温センサーにひっかかり、検疫官からのどを調べられ、耳に体温計を突っ込まれた」と言うと、一同、大爆笑。 続いて最近の尖閣諸島をめぐる中国の強硬な態度などに怒りの声を上げた。

続いて近況報告。 大重さんは「先日、家族が訪台し同窓会旅行の下見を兼ねて同じコースを回った」と入念に準備したことを打ち明けた。 他のメンバーは「卒業して最初に勤めた会社も含めて6回、転職した。 今はよく商談のため外国へ行っている」「日本と台湾との懸け橋・交流協会に一時、出向し、現在は元の職場に復帰した。週末、マンションを離れて田舎暮らしを楽しんでおり、四国八十八か所巡りや自動車による日本一周も目指したい」 「中国に長く駐在し、やっと日本へ帰ってきたが、今も家族と離れて単身生活中」 「会社をいったん退職し、子会社に行った。退職金は家の改装に使う」 「勤めていた会社で職場結婚。娘は成人し、子育ては終わり。人気音楽グループの追っかけをすることもある」 「夫の父、自分の父を介護し、みとった。息子は離れて暮らしており、最近は夫と落ち着いた生活」 「外国人相手に通訳、ガイドを務め、日本人を連れてユニークな海外旅行をしている。企画なら大手旅行社に負けない」 「55歳となった2年前、役職停止となり、希望して故郷の職場に帰った。60歳で定年退職するつもり」などと述べた。 雲南料理は「あっさりしていて日本人向き」「日本で店を出したら人気になる」などと全員が満足した様子だった。 この後、台北名物の士林夜市へ繰り出し、掘り出し物、B級グルメなどを見て回った。

宴会1日目 台湾同学会宴会1日目

2日目の10日、バスをチャーターして小旅行。約50人が乗れるバスに9人とガイド、運転手の計11人だけ。 台北北部の金寶山へ行き、歌手テレサ・テン(鄧 麗君)の墓へ参った。 ピアノの鍵盤を模したモニュメントに近づくと、テレサの歌声が流れる仕組みで、9人はびっくり。 テレサにとって"日本での父"という元レコード会社社長の舟木稔さん、歌手の大木綾子さんに出会った。 大木さんは台北でコンサートに出演するため、来台。 墓の前でヒット曲が出るよう祈っていた。 おじさん、おばさんらが歌をリクエストすると、「花語り」を伴奏無しで歌ってくれた。 有名とは言えないがさすが歌手。歌唱力はすごかった。

テレサ・テン墓参り 台湾同学会テレサ・テン墓参り

続いて波による浸食で奇岩が多い野柳地質公園(ジオパーク)へ。 一部のメンバーは途中、コンビニでマンゴー味のビールを買って飲み、変わった味に驚いていた。 野柳では、女王の頭やキノコ、ろうそくの形をした岩を見学、所々に化石も埋まっている地層に見入っていた。

野柳地質公園 野柳地質公園

さらに九イ分へ。土日曜は観光客が多いため、観光バスは乗り入れできないため、路線マイクロバスに乗り換えた。 多くの人でごった返す細い道を進み、宮崎駿監督のアニメ映画「千と千尋の神隠し」の湯屋のモデルになったという阿妹茶酒楼に隣接する芋仔蕃薯坊で食事。 かすんでいるとはいえ、かつて金鉱山として栄えた九イ分(人へんに分)から見える海は美しかった。

九イ分食事 台湾九イ分食事

食事後、茶酒楼のオーナーの母親が現れた。 この人は同映画の湯屋の湯婆婆(ゆばーば)のモデルになったとされる人で、名前は黄玉英さん(88)、滑らかな日本語で昔の話をしてくれた。 その後、街の散策を楽しんだ。

九イ分からタクシーに分乗して麓の瑞芳駅へ。 在来鉄道台鉄北廻線の支線、平渓線列車に乗って十分駅で下車。 熱気球の原理を利用した大きなちょうちんを揚げる「天燈」に挑んだ。 ちょうちんに「家内安全」「元気ハツラツ」「商売繁盛」などの願いごとや自分の名前を書き、列車が通過した後の線路から二つの気球を大空に飛ばした。

天燈 台湾同学会・天燈

この後、台北に戻り、晶華酒店(リージェントホテル)の最上階のレストランで中華料理を食べた。 会員しか入れないレストランで、夜景を見ながらうまい料理に舌鼓を打って、思い出話に咲かせ、酒も進んだ。 さらに大重さんのマンションに行き、日本から持参した酒を飲み、若かった頃を振り返っていた。 大学時代、お嬢さまタイプに見られていた女性が冗舌にしゃべるのに、「イメージが変わった」「素はこうだったのか」と他のメンバーはビックリしていた。 次回は数年後に日本で開催することを決め、再会を誓い合った。

3日目の11日、日本から来た8人のうち2人は早朝帰国し、4人は故宮博物院などを見学して午後便で帰国。 残り2人は東部の礁渓、宜蘭へ行き、1人は12日に帰国、1人は19日まで台湾に残り、台中、高雄、知本温泉、台東、台南を回った。

今回、大陸からの中国人観光客が列に並ばず割り込みをしたり、大声で話しまくったりする姿も目撃。 写真撮影で人の迷惑を考えず場所取りし、たばこをあちこちで吸いまくり、人民元での支払いを強要、つばを吐きまくるといったマナーの悪さを目にした。 日本人とわかると、「小日本(シャオリーベン)」と言って嫌な顔をするなど、日本人を嫌う態度を見せるなど、尖閣諸島をめぐる国際情勢の厳しさも感じた。 逆に台湾人の日本人に対する親密さ、やさしさも感じ、有意義な旅だった。 色々な体験ができ、アレンジしてくれた大重さんに感謝したい。 

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