広島支部

2019年度広島支部活動報告

第42回（2019年度）広島支部総会は、2019年10月19日、広島市中区基町のリーガロイヤルホテル広島6階、チャイニーズダイニングリュウで開かれ、広島支部の15人をはじめ、楠ヶ丘会本部の藤井英映（ひではる）副会長、楠ケ丘会岡山支部の中岡尚美会計担当、大学の竹越孝副学長、大学事務局経営企画室の小椋善彦室長と合わせて19人が出席した。

総会に先立ち、中国新聞社（本社・広島市）経済部記者の松本真由子さん（学55C）が「中国地方の消費動向」と題して講演し、消費税引き上げに伴うキャッシュレス化への対応、ポイント還元制度について解説した。

松本さんは消費税が10％に上がった際、中小店舗で現金を使わず払うと、来年６月まで政府予算を使って５％あるいは業態によっては２％が還元される制度について説明。メリットは、個人消費の盛り上がり、キャッシュレス化に慣れた外国人への対応、現金集計作業軽減による人手不足解消、現金製造・輸送費削減などとし、デメリットとして購入取り消し手続きの煩雑さや、個人情報漏洩の可能性、決済事業者への手数料、レジ改修などの負担増、還元分入金に数日～1か月かかる点を挙げた。政府は、こうした予算を使っても法人税収入が増え国庫が潤う可能性があると考えているとし、「還元のための国の金をいかに地域に引き出すか大事。地域経済活性化のため信頼できる支払い方法を見極め、地場企業のカード、システムなどを使ってみては」と呼びかけた。

パソコンとプロジェクターを使いながら講演する松本さん（中央奥）

続いて総会を開催。菅川幹人支部長（学24C）が「岡山支部も含めて来賓４人に来てもらい、2人が初参加。充実した時間となるよう願う」とあいさつ。藤井・楠ケ丘会副会長は「65歳になっても声がかかるのは同窓会。来られるのは幸せ。同窓会幸福論を唱えたい」と、述べた。土井洋之事務局長（学24C）と山根克史・会計担当理事が活動経過報告、会計報告、監査結果報告、新年度方針案と監事に転法輪由美さん（学17EC）を充てる人事案を説明提案し、全議案は拍手で承認された。うち新活動方針では、①若い人を中心に新たな参加者を迎え、継続参加を促す②新たなイベント、総会のあり方を検討する③岡山支部と総会への幹部相互派遣や共同行事などを企画する④楠ケ丘会のホームページを有効活用する⑤健康増進に努める⑥次回総会は、20年10月17日（土）開催とした。

懇親会で、畑博行・名誉支部長（外専２ＥＡ）が「広島大、近畿大で教員を務め７年前、82歳で近大学長を辞めたが、体を壊し82㌔あった体重が53㌔になった。支部総会はリラックスできる場所」とあいさつして乾杯。食事をしながら全員が近況を報告した。竹越副学長は英国教育専門誌の大学ランキング日本版で神戸外大の国際性が6位になったと報告し、20年に外大が2回目の模擬国連を開くことを明らかにした。小椋室長は、ふるさと納税による寄付を呼びかけ、模擬国連行事で20年11月に広島訪問が予定されているため、ハラル、ベジタリアン対応のレストランの情報提供、旅行のしおり作成などで協力を要請した。

初参加の山下菫さん（学65Ｈ）は「空手道部OB会で菅川支部長と会ったのをきっかけに参加。自動車部品会社で英語を使って仕事し、海外出張は10回以上」と、野中ゆみこさん（学54KB)は「3年前、神戸から広島に帰り今は携帯電話会社のオペレーター。19年6月、松本さんと出会い、出席を決めた」とそれぞれ述べた。数年ぶりに姿を見せた俵博・副支部長（学12EB）は現在、老人ホームに入居しているとし、会社員時代に海外で2回、小銃を向けられた経験を語り「人生には数奇なことがあるが、これからも頑張る」と余生への決意を表明。リーガロイヤルホテル広島の田沼直之総支配人（Ⅱ37EC）は「オセアニアを中心にラグビーワールドカップ観戦者が試合の合間に、広島を訪れるなど宿泊は好調」と報告。岡山支部の中岡さんは「会員は南部に多いのに役員は北部に多いことなどを克服し集まりやすくしたい。広島支部と発展的な交流を」と話した。

さらに竹原市の古民家でイタリア料理店を経営する新崎薫さん（学21EC）は2年前の総会会場になってから連続出席しているとし、尾道市で銭湯を経営する半田知弘理事（学18C）は盆に10日間、脳梗塞のため病院で過ごした、と明かした。前支部長の転法輪肇顧問（学16EC）と妻、由美さんは「外大でよかったのは伴侶を得られた点。結婚50年になる」と振り返った。山根・会計担当理事はもうすぐ後期高齢者に仲間入りするとし、金融機関による運転免許更新の予行演習で、記憶力が衰えたのを実感したと話した。土井・事務局長は20年１月、65歳の誕生日に報道機関を退職すると説明。藤井説子さん（学38EA）は以前輸入車関連の仕事をしていたが、今は母ら3人の介護に追われていることを明かし、松岡梨恵さん（学52C）は自動車部品会社に勤めながら旅行業の資格を取り、二足のわらじを履き、海外旅行も扱える新たな資格試験に挑んだと話した。